お寺でフラメンコを披露するのは2回目。準備された椅子席50・座布団席10は満席となり、幻想的なお寺のお堂はライブ会場のような雰囲気です。
私たちに向けられるお客さまの目線はいつもより低く、私たち踊り手はまるで、宙に浮いているように感じられました。
お寺のフラメンコ
音の響きはいつもとちがいます。いつもの舞台では後ろから背中から、そして地面から跳ね返ってくるように聞こえてきます。だけどお堂では、音がまるで空中に浮いているように聞こえてきます。この宙に浮かんでいる音は、とても柔らかく、透きとおっていました。
フラメンコは唄い手の歌声、ギターの音色にリードされて一つの作品に仕上がっていきます。それがお堂では、音と踊りが宙に舞いながら、まるで一緒に踊っているように感じました。
心の洗濯
踊り終わると私たちはいつも、踊り終えたことへの充実感や爽快感を味わうもの。だけどお寺でのフラメンコでは、何だか新鮮で、心がスッキリしたような余韻を味わわせてくれます。
心が洗われるという表現があります。まさにその言葉の意味を、今回私たちは踊りによって体感することができました。「ここへ来てよかった」と感じることができたのは、もしかしたら私たちだけではないかもしれません。
安心感
金色に輝くお浄土の世界の前で踊る私たちは、安心感に包まれます。心配事を感じることなく、平安な気持ちで踊ることができたのも、このお浄土の中にいる安心感に他ならないことだと思います。
こんな平安な気持ちを、あらためて感じることができた素晴らしい機会に感謝します。そしてこの平安な気持ちで、明るく平和な日々が永遠につづいていくことを心から願っています。
私たちと一緒にフラメンコを楽しんでください。「はじめてのフラメンコ」を体験していただける初心者様のクラスも新設させていただきました。
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